旅の記録
冬の旅2025~2026-2
今回は初めて気仙沼に行くことにした。
目的は、「気嵐」を見ること。
気仙沼気嵐
気嵐は、冬の寒い日の日の出前後に海水温度の温暖差で発生する海上の霧で、朝ドラ「おかえりモネ」で知り、いつか見てみたいと思っていた。
11月から12月の間の晴れた日の条件が揃った時にしか見られないので、気仙沼に行ったからといって見られるわけではなく、運が良ければ位の気持ちで来てみた。
1週間前の天気予報を見ると、雨だったので、これは無理だなと思ったが、数日前から晴れ予報に変わり少し期待を持っていた。
昨晩、気仙沼について夜のうちに下見し場所を確認。朝起きてすぐに現地に向かい、6時半ぐらいからスタンバっていた。何人か地元の人が通りすぎたが、皆「おはようございます」「おはよう」と挨拶してくれた。

いよいよ空が明るくなり、海面が光の反射で白くなったりしたが、6時50分過ぎの日の出になっても霧のようなものは発生しない。7時15分ぐらいまで粘ったが諦めてホテルに戻った。
そう簡単に見られるものではないらしい。
翌日は天気悪そうだし、今回のチャンスは一度だったけど仕方がない。
またその内来られるといいな。

ホテルの朝ごはんバイキング。和食メニューが充実してて、つい朝からご飯がっつり食べてしまった。
さて、この後どうするか。
普段の日であれば、いろいろな施設も開いているだろうし、震災関連の遺構も訪れたいところだが、なにせ大晦日。交通手段も限られるので厳選しなければ。
幸い市場は15時まで開いているとのことで、まずはそこに向かうことにした。
ホテルを出るとちょうど乗り合いバスが来たので飛び乗った。
どこへ行くのかも決まっておらず、このバスがどこへ向かっているのかもわからないので、運転手さんに「港まで行きたいのですが」と告げた。朝歩いた商店街を下り、気嵐を待った岸壁を過ぎて少し先にある「気仙沼海の市」で下ろしてもらった。
中に入ると、「シャークミュージアム」や「氷の水族館」も開いているようだ。しかしここだけで一日過ごすのもなーと思い、2階にある観光案内所に行ってみた。

階段の横にエレベーターがあり、その上に「津波ここまで」の表示がある。ここは海のすぐ横、海抜0メートルだから海から来た津波をそのままの勢いで飲み込まれたのだろう。

2階に上がる階段から見えた凧。左はホヤボーイ。

モネ押しです。
観光案内所のカウンターには一人で来ている女性がいて、係のおじさんから説明を受けていた。なに?レンタサイクルもあるのか、大島まで行けるのか。ふむふむ。。。と耳ダンボで情報をゲットしてその女性がいなくなったので入れ替わりにカウンターに向かった。
気仙沼は初めてなんですと告げると
「おかえりモネは見てましたか?」と聞かれた。
「はい、それで気嵐を見に来たんですけど、見られませんでした。」
「気嵐は、気象条件が限られるし、今の時期はほとんど見られないですね。見られたらラッキーな感じで」だそうだ。
しかし、お帰りモネ関連の場所ならたくさんあるので、ぜひ行ってみてくださいと勧められ、観光マップに印をつけて、大島までのルート、大島での観光ポイントを教えてくれた。


行くっきゃないでしょー。
電動チャリは初めてだったが、乗る前にレクチャーを受けて、いざ出発!



観光所を出発して岸壁沿いに船を見ながら浮見堂の恵比寿様にご挨拶。


立ち恵比寿さま。
震災で流されたけど奇跡的に発見された3代目。
左手にカツオを持っているのも昨年まで28年漁獲量が日本一だった気仙沼ならではとのこと。
こごもモネゆかりの地。


そこから東へ進み、目印のセブンイレブンを右折すると当分店もなく、車が行きかう通りとなる。島に向かって左側には幅2.5メートルくらいの広めの歩道があり、人は全く歩いていないので自転車はそこを行くのが安全そうだ。初めて乗る電動チャリにも慣れてきて、ちょっと勾配がきつくなると出力を上げて楽々走ることができた。
上り多めの道を15分以上走っただろうか。ようやく橋が見えてきた。
手前で電動ちゃりおくんと記念撮影してから橋を渡って大島へ。最南端の龍舞崎まで行くと灯台があって海が180度見渡せます!とのことなのでそこを目指した。アップダウンが結構あり、電動でよかったとホントに思った。てか、自転車で走ってるのは私くらいのものだ。もちろん歩いてる人もいない。30分くらい走っただろうか。ようやく龍舞崎に着いた。
駐車スペースには車が数台停まっていた。そこから徒歩で公園内の坂を上り下りすると岬の先端にたどり着いた。途中松の木の落ち葉がたくさんあって滑りそうで怖かったので手すりにつかまりながら下りていった。
ちょうどお昼ごろだったので日差しも暖かく、目の前に広がる海は美しかった。





島を反時計回りに進み、次はモネのお爺さんのカキ小屋があったという田中浜。きれいな白い砂と打ち寄せる波。防風林の松が植えられているがまだ1メートルほどの高さだ。
田中浜から北へ進むと道の駅のような建物が見えてきた。自転車を停めて中に入った。小腹が減っていたが定食屋は少し離れているようなので、大島名物ホヤドーナツを2つ買ってひとつ食べた。サーターアンダギーのような丸っこいドーナツにホヤのかけらがゴロンと入っていて磯の香りがする。ここでしか食べられない味だ。


ホヤはいってます。

帰りの橋の上で。

大島から見た市街のようす

ここまで戻るのは大変だったんだろうな。
モネポイントとしては亀山という大島の中でも一番高い山があるが、現在はケーブルカーの工事中だとかで行けなかった。行けたとしても自転車ではきつい場所だったろう。
島を一回りして橋を渡り、無事1時半に戻ってきた。
自転車を返して同じ建物のレストランで海の幸盛りだくさんの「モネ御膳」をいただいた。

レストランは2時半まで。市場は3時までの営業だったので駆け足で買い物をした。

帰り道に晩御飯になりそうな、持ち帰り用の食事とか夜までやってそうなお店がないか見て回ったがコンビニ位しか見当たらない。いったん宿に戻って作戦会議としよう。
宿に戻ると一気に疲れが出てきてそのままベッドに仰向けに倒れこみ小一時間ほど爆睡した。起きると外は真っ暗だ。スマホでレストラン、蕎麦屋、スーパーなどを検索し、ホテルの裏側にあるスーパーに行くことにした。
裏側、と簡単に考えていたがここも大そうな山道で、下手したら熊でも出そうなところだった。急ぎ足で山を登りきると街の明かりが見えてきた。目指すスーパーまでは30分くらいかかった。


車で来ている地元のお客さんでスーパーはごった返していた。どんなデカい家に飾るのだというようなしめ縄や、お正月用のお寿司、総菜などは人気の的だ。パンのコーナーはすっからかんで、普通の惣菜もすでに少なくなってきている。何を食べたいかを考える余地もあまりなさそうなので、お湯で作れる年越しそばとデザートや飲み物など気の向くままに買い、隣のセブンで帰りの電車で食べられそうなパンを買い、また山を登って下りてホテルに戻った。

帰り道に見た家の玄関。店かな?

紅白を見ながらそばを食べ、気が付くと年を越していた。
